災害の知識

防災で最も大事な3つの備え:水、食料、トイレ

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前回の記事『東日本大震災の被災者が「一番辛かった」と語ること』では、辛く悲しい体験談を多く紹介させていただきました。

読んでいるだけで辛くなる話が多かったのですが、それでも今後の防災に活かし学ぶところはとても多いです。

もちろん、多くの体験談で語られる「辛かったこと」は、家族や友人との別れ、孤独感、未来への不安など、簡単には解決できないものでした。

しかし一部の悩みは、「備えることの重要性」を再認識させられる内容でもありました。

被災者の苦しみの中で、「備蓄」で解決できる3つの部分

1. 飲み水の不足

災害時に「飲み水が大切だ」ということは、誰もがわかっていることですが、実際に水不足で苦しんだ体験談を聞くまでは、どれほど大切なことなのかは実感しにくいものです。

家に、水は備えてありますか?
何リットル分、用意してありますか?

被災後、最も深刻な問題のひとつが飲み水の確保です。停電や断水が続くと、水道が使えなくなり、飲み水や衛生のための水が手に入らない状況が発生します。人間は数日間水がないと命に関わるため、水の備蓄は災害時の最優先事項です。

自分と家族にとってどれくらいの量を備えるべきか、ぜひこちらの記事でチェックしてみてください。↓(簡単な計算方法も載っています)

2. 食料の不足

災害後、スーパーマーケットやコンビニは閉鎖され、物流が途絶えることがあります。そんな状況下で、被災者が次に直面するのは、食料不足です。食べ物が手に入らないと、エネルギー不足により体力が低下し、健康リスクが増大します。

食料備蓄のポイント

  • 長期保存が可能な食品を選びましょう。缶詰、乾パン、フリーズドライ食品、インスタント食品などは長期間保存でき、調理が簡単です。
  • 3日分以上の食料を準備することが重要です。災害後の復旧が長引く場合、1週間分の食料があると安心です。
  • 水を使わずに食べられるものも備えておくと便利です。水が限られている時でもすぐにエネルギー補給ができます。

非常時に備えた食料の備蓄があれば、被災直後の不安やストレスを減らし、体力を保ちながら避難生活を乗り越えることができます。

災害用食品を選ぶときのポイントは、こちらの記事で紹介しています!↓

3. トイレの不便さ

被災地で、水や食料と違って「見落とされがち」な問題が、トイレの確保です。断水や停電により、通常のトイレが使えなくなったり、避難所に設置される仮設トイレが不足したりします。トイレ問題は、衛生状態の悪化や健康被害を引き起こす原因にもなり得ます。

「トイレ不足がこんなに辛いなんて知らなかった」という被災者の方もたくさんいます。

災害用トイレの備蓄がもたらす安心

  • 凝固剤付きの非常用トイレを事前に備えておくと、突然の災害による断水でトイレが使えなくなった時にもすぐに対応できます。自治体による仮設トイレの設置には平均で1週間ほどかかっています。その間、排泄を我慢することは不可能。そんなときに、自宅に非常用トイレがあるだけで「排泄」という大きな問題が解決できるのです。
  • ビニール袋を使用したトイレキットも便利です。特に水が使えない状況下で、凝固剤で固めた汚物は「ゴミ」として処分できるため、自宅や避難所で衛生的な環境を保つのに役立ちます。
  • 消臭剤や手指消毒液を一緒に備蓄しておくことで、トイレ使用後の衛生管理がよりスムーズになります。

トイレが思い通りに使えない状況は、被災者にとって想像以上に大きなストレスとなり、特に女性や高齢者、子どもたちにとっては深刻な悩みです。災害用トイレを備蓄しておくことで、衛生状態を保つだけでなく、心と体の健康リスクをも軽減することができます。

災害用トイレの選び方は、次の記事を参考にしてください。↓

わたしたちについて
株式会社ニコラス
株式会社ニコラス
防臭に特化した災害用トイレを開発している会社です!
私たちは災害用トイレセットを開発・販売している会社です。元々は、愛知県の地元の電気屋さんでしたが、現在は自分たちで開発した防臭モコモコ泡スプレー「シューポン」(特許技術)を使って、世の中の悩みを解決する商品作りに励んでいます。困ったことに遭遇した時、困ったままで我慢しない、して欲しくない。 そのために私たち「ニコラス」があります。
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