災害用に、どんな食料を備蓄すればいい?
災害時、ライフラインが止まり、食料の調達が難しくなることは珍しくありません。
そんなときに備えて、長期保存が可能でかつ栄養価の高い食料を事前に準備しておくことが、自分と家族の健康を守るためにとても重要になります。
この記事では、災害時に役立つ食料の種類や備蓄のポイントについてご紹介します。
1. 長期保存ができる食料の具体例
1.1 缶詰食品
缶詰は、長期間保存が可能で、調理の手間がかからないため、災害時に非常に便利です。特に、タンパク質やビタミンが含まれる缶詰を備えておくと、バランスの取れた食事を摂取できます。
- はごろもフーズ シーチキンL(ツナ缶)
ツナ缶はタンパク質の摂取に便利で、様々な料理にも使えます。賞味期限も長く、1〜3年程度保存可能です。 - マルハニチロ さば味噌煮
鯖缶は、オメガ3脂肪酸などの栄養素が豊富で、健康維持に役立ちます。常温で長期間保存でき、そのまま食べられるため便利です。 - いなば食品 とりそぼろとバジル缶
鶏肉ベースの缶詰は、肉類が不足しがちな非常時に重宝します。タイ料理風味で、食欲が落ちがちな時でも美味しく食べられます。
1.2 レトルト食品
レトルト食品は、袋のまま温めるだけで食べられるので、調理設備が整っていない状況でも簡単に食べることができます。温めなくても食べられるものも多く、災害時に便利です。
- 無印良品 素材を生かしたカレーシリーズ
無印良品のカレーシリーズは、種類が豊富で保存が効き、味も良いと人気です。温めなくても食べられるので、非常時にエネルギーを効率よく補給できます。 - UCC きれいな保存食 カレー
長期保存が可能なレトルトカレーで、賞味期限は5年。保存食に適した商品です。ご飯と一緒に食べることで満足感も高まります。
1.3 インスタント食品
インスタント食品は、短時間で準備でき、カロリーも高いため、災害時に簡単にエネルギーを補給するのに適しています。
- 日清カップヌードル
お湯を注ぐだけで手軽に食べられるカップヌードルは、誰でも簡単に調理でき、満足感があります。非常時にも備えておくと良いです。 - アマノフーズ フリーズドライ 味噌汁シリーズ
フリーズドライの味噌汁は、軽量で場所を取らず、湯を注ぐだけで温かいスープが楽しめます。保存期間も長く、食欲がない時にも飲みやすいです。
1.4 乾パンやクラッカー
水が使えない場合や、調理ができない状況下で、乾パンやクラッカーは保存も長く、すぐに食べられるため役立ちます。
- 非常食 乾パン(石井食品)
乾パンは、固くて食べ応えがあり、非常時に少量で満足感を得られる食品です。保存期間は5年程度と長いので、災害時の備蓄として適しています。 - 井村屋 チョコえいようかん
クラッカーや乾パンと一緒に保存しておきたいエネルギーバーの一種。チョコ味で食べやすく、非常時のエネルギー補給に最適です。賞味期限は5年。
2. 栄養バランスを考えた食料備蓄
災害時には、食事の栄養バランスが崩れやすくなりますが、体力維持のためにはバランスよく摂取することが大切です。
ここでは、栄養の観点からおすすめの備蓄食品を紹介します。
2.1 炭水化物系食品
- サトウのごはん
常温保存が可能で、電子レンジや湯煎で温めるだけで食べられるレトルトご飯です。災害時には温めなくてもそのまま食べることができ、3年程度の保存が可能です。 - アルファ米(尾西食品)
水やお湯を注ぐだけでふっくらしたご飯が炊けるアルファ米は、軽量で保存期間も長いため非常時に便利です。保存期間は5年〜7年。
最近は「玄米バージョン」も販売されており、ちょっとクセがありますが、より栄養価に優れています。玄米を食べ慣れている人は、「温めなくても食べられる玄米」を探してみてください。
2.2 タンパク質系食品
タンパク質は、炭水化物系と比べて不足しがちな栄養価です。とくに支援物資の食料はパン屋おにぎりなど炭水化物が多めなので、なるべく意識的に他の栄養素を摂るようにしましょう。
- ニッスイ サバ缶 塩焼き風味
缶詰の魚は、災害時でも簡単に良質なタンパク質を摂取できる便利な食品です。保存期間は3年程度。 - プロテインバー(inバー プロテイン)
タンパク質を手軽に補給できるプロテインバーは、非常時に備えておくと体力維持に役立ちます。小包装で場所を取らず、エネルギー補給にも適しています。
2.3 ビタミン・ミネラル系食品
- フルーツの缶詰(ミカン、パイナップルなど)
フルーツの缶詰は、ビタミンCやミネラルを補給するための手軽な方法です。甘くて食べやすいので、子どもや高齢者にも適しています。 - フリーズドライ野菜スープ
野菜不足を補うために、フリーズドライの野菜スープを備えておくと良いです。温かいスープで身体を温めつつ、ビタミンやミネラルを摂取できます。
3. 特別なニーズに合わせた備蓄の深掘り
家族構成によって、必要な備蓄食品は異なります。
特に、赤ちゃんや高齢者、アレルギーを持つ人がいる家庭では、それぞれのニーズに合わせた食料も備えておくことが重要です。
3.1 赤ちゃん用の備蓄
- 明治ほほえみ らくらくミルク
粉ミルクではなく、液体ミルクタイプで、すぐに飲ませることができます。常温保存が可能で、非常時でも使いやすいです。なるべく普段から飲ませて慣れさせておくことが大事です。 - 和光堂 ベビーフード(離乳食)
小さな子ども向けのレトルト離乳食は、すぐに食べさせられ、栄養バランスも考えられた商品です。多種多様な味が揃っていて、組み合わせれば栄養バランスも良いです。
3.2 高齢者向けの備蓄
- キューピー やさしい献立シリーズ
高齢者が食べやすいように柔らかく加工されたレトルト食品。歯が悪い人や、食欲が落ちがちな時に栄養を補うのに適しています。 - ウィダーinゼリー
ゼリータイプで飲み込みやすく、エネルギーやビタミンを手軽に摂取できるため、高齢者にもおすすめです。
3.3 アレルギー対応の備蓄
- アレルギー対応非常食セット
小麦、卵、乳製品などのアレルギーを持つ人向けに、アレルゲンを含まない非常食セットがあります。特に、アレルギーを持つ子どもがいる家庭では、専用の商品を備えておくことが大切です。
まとめ
災害時には、長期保存ができる食料を備蓄し、必要な栄養をバランス良く摂取できるよう心がけることが重要です。
家族の特別なニーズに応じた食料や、具体的な商品を選んで、定期的に点検しながら備蓄を更新する「ローリングストック」を活用することで、安心して非常時に対応できる備えが可能です。
「普段から食べたい」と思えるくらい美味しいものを用意して、いざという時にも体も心も元気でいられるように準備しましょう!
ちゃんと「美味しい」と思えるものを用意しよう
いろいろな事例を挙げましたが、最後に一番大切なことをお伝えします。それは、備蓄用だからとあまり考えずに大量購入するのではなく、自分が食べてみてちゃんと「美味しい」と思えるものを選ぶことが、「備蓄食品選び」では実はとても大切なんです。
次の記事では、なぜ備蓄食品が「美味しい」と思えることが大切なのか、詳しく紹介します。
「備蓄用の食品や、乾パンを大量に買っておけばOK!」と思っている人には、とくに目から鱗の内容だと思います!
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