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南海トラフ巨大地震「滋賀県」の被害予想と、危険エリア

滋賀
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南海トラフ巨大地震が発生した場合、滋賀県も他の近畿地方と同様に、地震による揺れや二次災害の影響を受ける可能性があります。滋賀県は内陸県であり、津波の影響は受けないものの、地震による揺れや琵琶湖周辺での液状化現象、土砂災害などのリスクがあります。

この記事では、滋賀県で想定される被害と注意すべき地域について詳しく説明します。

南海トラフ巨大地震「滋賀県」の被害予想

1. 地震による揺れの影響

南海トラフ巨大地震が発生した場合、滋賀県内では震度6弱~6強の揺れが発生する可能性があります。特に、人口が集中している地域や耐震性が低い建物が多い場所では、揺れによる被害が大きくなることが予想されます。

  • 大津市(おおつし)
    県庁所在地である大津市は、住宅地や商業施設が密集しており、揺れによる建物の損傷や倒壊が懸念されます。大津市は新しいビルも多いものの、古い木造建築が残る地域では、揺れによって被害が拡大する恐れがあります。また、密集した地域では火災が発生した際に延焼のリスクもあるため、火災対策も重要です。
  • 草津市(くさつし)
    草津市も県内の主要都市であり、交通の要所でもあります。南海トラフ地震による揺れが強ければ、住宅や商業施設の被害に加え、駅周辺や幹線道路で交通が混乱する可能性があります。特に、耐震対策が不十分な建物は、揺れによる損傷や倒壊が懸念されます。
  • 彦根市(ひこねし)
    彦根市は歴史的な建物が多く残る地域で、特に古い木造建築や文化財が被害を受けるリスクがあります。彦根城のような歴史的建造物も影響を受ける可能性があり、地震による文化的損失が懸念されています。また、住宅地でも古い建物が多いため、耐震補強が不十分な場合、倒壊の危険があります。

2. 液状化現象のリスク

滋賀県の平野部や琵琶湖周辺では、地震によって液状化現象が発生する可能性があります。液状化とは、地震の揺れによって地下水を含む砂地が流動化し、建物が沈下したり道路が陥没したりする現象です。

  • 琵琶湖周辺地域
    琵琶湖の沿岸地域や埋め立て地では、地盤が軟弱な箇所が多く、液状化現象が発生する可能性が高いです。大津市の沿岸部や守山市(もりやまし)周辺では、特に液状化によるインフラの被害が懸念されています。液状化による建物の沈下や道路の崩壊が発生した場合、住民の生活に大きな影響を与える可能性があります。
  • 守山市(もりやまし)・野洲市(やすし)
    琵琶湖に近いこれらの市町村は、特に地盤が軟弱で、液状化現象が発生しやすい地域とされています。住宅地や商業地が多く、液状化による建物やインフラの損傷が懸念されています。

3. 土砂災害のリスク

滋賀県内には山間部が多く、地震による土砂崩れや崖崩れが発生するリスクがある地域があります。特に、山沿いや斜面に住宅が立地している地域では、揺れによって地盤が緩み、土砂災害が発生する危険があります。

  • 高島市(たかしまし)
    高島市は滋賀県の北西部に位置し、琵琶湖の西側に広がる山間地域です。ここでは、地震の揺れによって土砂災害が発生する可能性が高く、特に斜面に近い住宅地では土砂崩れによる被害が懸念されています。山間部では、地震によって河川が氾濫したり、道路が寸断されたりする可能性もあります。
  • 甲賀市(こうかし)
    甲賀市は山が多く、揺れによる斜面崩壊や土砂災害のリスクが高い地域です。特に、山沿いの住宅や集落では、揺れによって土砂崩れが発生するリスクがあるため、早めの避難が必要です。

4. 交通やライフラインへの影響

地震が発生した場合、交通網やライフラインへの影響が大きくなることが予想されます。特に滋賀県は、関西地方と中部地方を結ぶ交通の要所でもあるため、道路や鉄道の被害が広範囲に及ぶ可能性があります。

  • 名神高速道路や東海道新幹線
    滋賀県内を通る名神高速道路や東海道新幹線は、南海トラフ巨大地震によって大きな揺れを受ける可能性があります。これらの交通機関が停止した場合、関西と中部地方の間の物流や人の移動が大きく制約されることになり、復旧に時間がかかることが予想されます。
  • 電力・水道の供給
    地震によって電力や水道の供給が一時的に停止する可能性があります。特に、琵琶湖から供給される水道水は広範囲にわたるため、湖岸地域で液状化が発生した場合、供給システムに影響が出る可能性があります。また、地震による土砂崩れや建物の倒壊によって電力供給が遮断されるリスクもあります。

5. 広域的な避難の必要性

南海トラフ地震の影響は関西全体に及ぶため、滋賀県内でも避難の必要性が高まる地域が出てくる可能性があります。特に、琵琶湖周辺での液状化や土砂災害が発生した場合、多くの住民が避難を余儀なくされることが予想されます。

滋賀県内で特に危険とされるエリアや市町村

南海トラフ巨大地震に伴い、滋賀県内で特に危険とされるエリアや市町村には、地震による揺れ、液状化現象、土砂災害のリスクが高い地域があります。以下に具体的に挙げます。

1. 液状化現象が懸念される地域

琵琶湖周辺の低地や埋め立て地では、液状化現象のリスクが特に高いとされています。

  • 大津市沿岸部
    琵琶湖沿いの地域は、液状化のリスクが高く、大津市の湖岸沿いの住宅地や商業施設は特に注意が必要です。地盤が弱い場所では、建物やインフラが液状化によって沈下する可能性があります。
  • 守山市(もりやまし)・野洲市(やすし)
    これらの市も琵琶湖に近く、低地に位置しているため、液状化の危険性があります。住宅地や公共施設、商業施設の被害が懸念されています。
  • 草津市(くさつし)
    草津市も琵琶湖に接しており、特に南部の埋め立て地では液状化のリスクが高まります。地盤が弱い場所では建物の沈下や倒壊が懸念されます。

2. 揺れによる建物倒壊リスクが高い地域

震度6弱~6強の揺れが予想される地域では、特に古い建物や耐震性の低い住宅が多い地域が危険です。

  • 大津市中心部
    大津市は県内最大の都市であり、人口密集地域です。揺れによって老朽化した建物の倒壊やガラスの飛散、家具の転倒による怪我のリスクがあります。市街地で火災が発生した場合、延焼が拡大する危険性もあります。
  • 彦根市(ひこねし)
    歴史的建造物が多く、特に古い木造住宅が多い地域では、揺れによって建物が損傷したり倒壊するリスクがあります。彦根城周辺でも文化財の被害が懸念されており、老朽化した住宅地は特に注意が必要です。
  • 長浜市(ながはまし)
    長浜市も琵琶湖に近い地域で、歴史的な町並みが残るため、古い建物が多いです。揺れによって倒壊の危険性が高い場所が多く、特に耐震補強が行われていない建物に対する対策が必要です。

3. 土砂災害の危険性が高い地域

滋賀県内の山間部では、地震の揺れによって土砂崩れや斜面崩壊が発生するリスクがあります。

  • 高島市(たかしまし)
    琵琶湖の西側に位置する高島市は、山間部が多く、揺れによって斜面が崩れる危険性があります。特に、斜面に近い住宅地や集落では土砂崩れが発生する可能性が高く、住民の早期避難が必要です。
  • 甲賀市(こうかし)
    山間地域に広がる甲賀市では、地震によって斜面崩壊や土砂災害が発生するリスクがあります。特に、山沿いの住宅地や道路沿いでは、土砂崩れが発生した場合、交通が遮断される恐れがあります。
  • 東近江市(ひがしおうみし)
    山が多い地域で、斜面が多いエリアでは土砂災害の危険があります。特に地震の後に雨が降った場合、地盤が緩んで崖崩れが発生するリスクが高まります。

4. 交通・ライフラインへの影響が懸念される地域

  • 名神高速道路・東海道新幹線沿線
    滋賀県を通る名神高速道路や東海道新幹線は、揺れによって被害を受ける可能性があり、交通が遮断されるリスクがあります。これにより、物資の輸送や救援活動が大きく遅れる可能性があるため、インフラの被害が広範囲にわたることが予想されます。

危険エリアまとめ

滋賀県内では、特に琵琶湖沿岸部の液状化リスクが高い地域や、山間部の土砂災害リスクが高い地域、そして大津市や彦根市などの人口密集地の建物倒壊リスクが高い地域が危険とされています。各地域で事前の避難計画や防災対策が重要です。

まとめ

南海トラフ巨大地震が発生した場合、滋賀県は直接の津波被害はありませんが、地震による揺れや液状化、土砂災害が発生するリスクがあります。特に、琵琶湖沿岸の地域や山間部では、地震の揺れによる被害が拡大する可能性が高いため、住民は事前に備えをしておくことが重要です。また、交通網やライフラインへの影響も大きくなるため、避難経路や非常時の生活物資を準備しておくことが推奨されます。

自分の住んでいるエリアの特徴を把握した上で、きちんと危険度を把握し、しっかり備えることが、万が一の時に命を救う鍵になります。

さらに、さまざまなライフラインやインフラが長期的に止まってしまった時に備えて、滋賀に住んでいる方は、「個人でしっかり備えておく」ことが非常に重要です。

もしあなたが「危険」だと言われているエリアに住んでいて、まだ備蓄や準備をしていないのであれば、まずは一番大切な「水、食料、トイレ」から、少しずつ備えていってみませんか?↓

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株式会社ニコラス
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