東北

南海トラフ巨大地震、「青森県」の詳しい被害予想と危険エリア

青森
rtn11449@gmail.com

南海トラフ巨大地震は、日本の太平洋沿岸に甚大な被害をもたらす可能性が高い巨大地震です。震源域は静岡県沖から九州沖にかけて広がっており、南西日本の広い範囲で強い揺れと津波を引き起こすことが懸念されています。南海トラフ地震の影響は主に西日本であるものの、青森県もその余波から逃れられません。特に津波の影響が懸念され、青森県内でも大きな被害が予想されています。

本記事では、南海トラフ巨大地震が発生した場合、青森県にどのような影響があるのか、具体的な被害予想やリスクのある地域、そして防災対策について詳しく解説していきます。

南海トラフ巨大地震、「青森県」の詳しい被害予想

1. 南海トラフ巨大地震とは?

南海トラフ巨大地震は、フィリピン海プレートとユーラシアプレートの境界で発生する地震です。この地域では数百年に一度の頻度でM8〜M9クラスの巨大地震が発生しており、次の地震発生が予測されています。日本の防災科学技術研究所や他の専門家は、次の南海トラフ地震が今後30年以内に70〜80%の確率で発生するとしています。

震源域から遠く離れた地域でも、津波や長周期地震動、そして広範囲にわたるライフラインの混乱によって深刻な影響が及ぶことが懸念されており、青森県も例外ではありません。

2. 青森県への影響

青森県は南海トラフの震源からは遠く離れているため、震源近くで発生する強い揺れによる直接的な被害は比較的少ないと予想されます。しかし、太平洋に面しているため、地震後に発生する津波や、物流やインフラの混乱などによる間接的な影響が予想されています。

2.1. 地震動の影響

青森県は南海トラフの震源から遠いため、震度4〜5程度の揺れが予想されています。県内全域で揺れが感じられることになりますが、建物の倒壊など直接的な大きな被害は比較的少ないと考えられます。

ただし、長周期地震動と呼ばれる、周期の長い大きな揺れが発生する可能性があります。特に、青森市などの都市部では、高層ビルがこのゆっくりとした揺れに影響を受け、長時間建物が揺れ続けることが懸念されます。この揺れによって、家具の転倒やガラスの破損などが発生する可能性があり、注意が必要です。

2.2. 津波のリスク

青森県の太平洋沿岸部、特に三陸海岸沿いの地域は、南海トラフ地震による津波の影響を強く受ける可能性があります。三陸海岸は入り組んだリアス式海岸であり、過去の津波災害でも大きな被害を受けてきました。

特に、八戸市むつ市階上町などの沿岸部は、津波による浸水被害が予想されています。津波は震源域から遠くても高くなることがあり、地震発生後数時間後に津波が到達する可能性があります。津波の高さは場所によって異なりますが、沿岸部では数メートルから十数メートルに達する恐れがあります。

2.3. ライフラインへの影響

南海トラフ地震が発生すると、日本全国でライフラインが影響を受ける可能性があります。特に、青森県でも電力供給の停止ガス・水道の断絶が発生するリスクがあります。青森県は寒冷地であり、特に冬季のライフライン停止は深刻です。停電による暖房器具の使用停止が低体温症や凍死の危険性を引き起こすため、非常用電源や暖房の確保が重要です。

また、地震後の物流の混乱により、食料や医薬品などの物資供給が滞る可能性もあります。青森県は本州最北端に位置しているため、物流の遮断が長期化するリスクが高く、食料や燃料の備蓄が重要です。

3. 被害が予想される地域

青森県全域が同じように被害を受けるわけではなく、特に太平洋沿岸部の市町村が津波による影響を受けやすいと考えられています。以下に、特に被害が予想される地域を詳しく説明します。

3.1. 八戸市

八戸市は青森県の南部に位置し、太平洋に面した港湾都市です。南海トラフ巨大地震による津波が発生した場合、八戸港周辺や沿岸部の住宅地が浸水する可能性が高いです。特に、低地に位置する工業団地や住宅地では、津波による浸水被害が深刻になることが懸念されています。

津波の影響だけでなく、八戸市は工業都市であり、工場や物流施設が被害を受けた場合、広範囲な停電や二次災害が発生するリスクがあります。

危険エリア

  • 八戸港周辺:港湾施設や工場が集中している地域で、津波による浸水リスクが高いです。
  • 湊町や白銀地区:これらの地域は低地に位置しており、津波による浸水被害が予想されています。

3.2. 階上町

階上町は八戸市の南に位置し、太平洋に面しています。階上町は沿岸部に広がる平地が多く、津波の影響を受けやすい地形です。南海トラフ地震による津波が発生した場合、町全体が浸水する可能性があり、早急な避難が必要です。

津波の影響だけでなく、道路や橋が破壊されることで交通が遮断され、救援物資の供給が難しくなることが懸念されています。

危険エリア

  • 階上漁港周辺:階上漁港は津波の影響を受けやすく、浸水被害が予想されます。
  • 沿岸部の住宅地:低地にある住宅地は津波による浸水リスクが高いため、早めの避難が必要です。

3.3. むつ市

むつ市は下北半島に位置し、津軽海峡に面しています。むつ市は、震源から比較的遠いものの、津波による影響を受ける可能性があります。特に、湾内にある大湊地区や港湾施設は津波の被害を受けやすく、沿岸部では浸水のリスクが高まります。

また、むつ市は山地が多いため、津波から避難する高台が比較的近くにありますが、避難路の整備や防災意識の向上が必要です。

危険エリア

  • 大湊地区:港湾施設が集中している地域で、津波による浸水リスクが高いです。
  • 脇野沢地区:津軽海峡に面しており、津波による影響が懸念されています。

3.4. 青森市

青森市は青森県の県庁所在地であり、日本海に面しています。太平洋側ではないため、津波の直接的な影響は他の沿岸部ほど深刻ではないと考えられますが、長周期地震動による高層ビルの揺れや、物流の混乱による影響が懸念されます。

また、青森市は人口が多いため、避難や物資供給が滞ると、被害が拡大する可能性があります。

危険エリア

  • 青森ベイブリッジ周辺:長周期地震動による影響が懸念される地域で、建物や橋梁に被害が出る可能性があります。

4. 防災対策

青森県では、南海トラフ巨大地震に備えた防災対策が必要です。特に、津波への対策やライフラインの停止に備えた準備が重要です。

4.1. 津波避難訓練

沿岸部の住民は、津波避難訓練を定期的に実施し、迅速に高台へ避難する方法を身につけておく必要があります。

青森県で特に危険なエリア・市町村

南海トラフ巨大地震が発生した場合、青森県でも特に太平洋沿岸部を中心に津波のリスクが高くなることが予想されます。津波の発生は、沿岸部の市町村に甚大な被害をもたらす可能性があるため、特に危険なエリアを詳しく説明します。

1. 八戸市

リスク概要

青森県南部に位置する八戸市は、太平洋に面した主要都市であり、地震による揺れの影響も多少あるとされていますが、最大のリスクは津波です。特に港湾施設や工業エリアが集中しているため、津波による浸水や二次災害が懸念されています。

危険エリア

  • 八戸港周辺:港湾施設や周辺の工業地帯は、津波による浸水リスクが非常に高いです。特に、港に接している施設や漁港は被害を受ける可能性が大きく、船舶や港の施設が津波によって流される恐れがあります。
  • 湊町、白銀町の低地部:これらの地域は標高が低く、津波が到達しやすいエリアです。過去の津波災害でも被害が大きかった地域であり、住宅や商業施設が密集しているため、浸水被害が広範囲に及ぶ可能性があります。
  • 新井田川周辺:川沿いは水の流れがあるため、津波が内陸に侵入しやすい環境です。津波が川を逆流して広範囲に浸水する恐れがあるため、避難行動が必要です。

防災対策

八戸市では、津波避難タワーや防潮堤の整備が進められていますが、迅速な避難が不可欠です。特に、港湾エリアの従業員や住民に対する避難訓練が重要であり、高台や避難所の確認と避難ルートの周知が求められます。


2. 階上町(はしかみちょう)

リスク概要

階上町は、青森県南東部に位置し、太平洋に面した町です。太平洋沿岸に広がる平野部が多いため、津波の影響を強く受けやすい地形となっています。南海トラフ巨大地震が発生した場合、階上町全域で津波による浸水が懸念されており、広範囲にわたる被害が予想されます。

危険エリア

  • 階上漁港周辺:階上漁港は津波のリスクが高い地域であり、特に漁業に依存する町の経済にも大きな打撃が予想されます。漁港施設や漁船が津波によって流されることで、漁業関連の産業に甚大な影響を与える可能性があります。
  • 沿岸部の住宅地:階上町の沿岸部は低地に位置しているため、津波による浸水リスクが非常に高いです。特に海に近い地域では、迅速な避難が不可欠です。

防災対策

階上町では、津波避難経路の整備が進められており、住民に対して避難訓練が行われています。住民は津波警報が発令された場合、すぐに高台に避難できるように日頃から準備を行い、避難所の位置を確認しておく必要があります。


3. むつ市

リスク概要

むつ市は、青森県の北部、下北半島に位置しています。津軽海峡に面しているため、南海トラフ巨大地震による津波の影響を受ける可能性があります。むつ市は津波による浸水リスクが一部の地域で予想されており、特に沿岸部では警戒が必要です。

危険エリア

  • 大湊地区:むつ市の大湊地区は、港湾施設が集中しているため、津波の影響を受けやすい地域です。浸水被害が発生する場合、港周辺の工場や住宅地が浸水する可能性が高く、避難行動が求められます。
  • 脇野沢地区:津軽海峡に面しているため、津波が侵入するリスクが高いエリアです。低地に位置する集落や港湾施設が津波による浸水の被害を受ける可能性があります。

防災対策

むつ市では、津波警報が発令された際に、住民が迅速に高台へ避難できるように、避難経路の整備が進められています。津波発生時には、即座に行動を起こし、安全な場所に避難することが重要です。


4. 東通村

リスク概要

東通村は、青森県の北東部に位置し、太平洋に面した村です。原子力発電所があるため、地震や津波による二次災害が懸念される地域でもあります。南海トラフ巨大地震によって発生する津波の影響は村内の沿岸部に及び、特にインフラや住民の安全が危ぶまれます。

危険エリア

  • 東通原発周辺:東通原子力発電所が津波によって浸水した場合、設備の破損や放射能漏れなど、重大な二次災害が発生するリスクがあります。特に、非常用電源の確保が重要となり、停電や浸水による影響に対して備えが必要です。
  • 沿岸部の漁港や集落:津波が発生した場合、東通村の沿岸部は浸水被害を受けやすい地形です。特に、漁業が盛んな地域では、港湾施設や漁船が津波によって破壊される恐れがあります。

防災対策

東通村では、原子力発電所の安全対策が進められており、津波による浸水リスクにも備えています。また、住民に対しては避難訓練が行われており、地震や津波が発生した際の避難行動についての教育が進められています。


5. 青森市

リスク概要

青森市は青森県の県庁所在地であり、太平洋に直接面しているわけではありませんが、南海トラフ地震による長周期地震動やインフラの混乱が懸念されています。物流の停滞やライフラインの遮断が大規模に発生する可能性があり、これにより都市機能が一時的に麻痺することが予想されます。

危険エリア

  • 青森市中心部:高層ビルが多いエリアでは、長周期地震動によって建物が長時間揺れることが予想されます。この揺れによるガラスの破損や物の落下が発生する可能性があります。
  • 交通の要所:青森市は交通の要所となっているため、物流が遮断された場合、物資の供給が途絶えるリスクが高いです。

防災対策

青森市では、高層ビルや重要なインフラ施設の耐震化が進められています。また、住民に対しては備蓄や停電時の対応についての啓発が行われており、ライフラインの遮断に備えた準備が求められています。

まとめ

南海トラフ巨大地震が発生した場合、青森県内でも特に太平洋沿岸部に位置する八戸市、階上町、むつ市、東通村などが津波による甚大な被害を受ける可能性があります。

自分の住んでいるエリアの特徴を把握した上で、きちんと危険度を把握し、しっかり備えることが、万が一の時に命を救う鍵になります。

さらに、さまざまなライフラインやインフラが長期的に止まってしまった時に備えて、「個人でしっかり備えておく」ことも非常に重要です。

もしあなたが「危険」だと言われているエリアに住んでいて、まだ備蓄や準備をしていないのであれば、まずは一番大切な「水、食料、トイレ」から、少しずつ備えていってみませんか?↓

わたしたちについて
株式会社ニコラス
株式会社ニコラス
防臭に特化した災害用トイレを開発している会社です!
私たちは災害用トイレセットを開発・販売している会社です。元々は、愛知県の地元の電気屋さんでしたが、現在は自分たちで開発した防臭モコモコ泡スプレー「シューポン」(特許技術)を使って、世の中の悩みを解決する商品作りに励んでいます。困ったことに遭遇した時、困ったままで我慢しない、して欲しくない。 そのために私たち「ニコラス」があります。
記事URLをコピーしました