災害時、断水はどれくらい続く?(最長は1ヶ月以上)
災害時の断水期間は、被災地の状況や復旧の体制によって異なりますが、過去の地震の例では数日から数週間、場合によっては1ヶ月以上続くこともあります。
具体的な例を挙げて説明しますね。
過去の大災害で、断水復旧までかかった期間
1. 東日本大震災(2011年)
東日本大震災では、広範囲にわたって断水が発生しました。特に津波の被害を受けた地域では水道施設が甚大な被害を受け、断水期間が長引きました。
- 断水期間の例:最大1ヶ月以上にわたって断水が続いた地域もありました。被害の大きい宮城県や福島県では、1ヶ月以上水が供給されないところもありました。
- 復旧までの期間:地域によって差があり、都市部では比較的早く復旧した一方で、津波や地震の被害が大きい沿岸部では、完全復旧に時間がかかりました。
2. 阪神・淡路大震災(1995年)
阪神・淡路大震災でも広範囲にわたって水道が断水しました。水道管の破損や水道施設の被害により、復旧には時間がかかりました。
- 断水期間の例:震災直後は、多くの地域で1週間以上にわたって断水が続きました。一部の地域では、2週間から1ヶ月程度断水が続いた場所もありました。
- 復旧までの期間:震源地に近い神戸市内の一部地域では、水道が完全に復旧するまで約1ヶ月を要したと報告されています。
3. 熊本地震(2016年)
熊本地震でも多くの地域で断水が発生し、特に震源に近い地域で水道インフラが大きなダメージを受けました。
- 断水期間の例:熊本市内では、地震直後に約40万世帯が断水しました。断水は1週間程度続き、完全復旧までに2週間以上かかる地域もありました。
- 復旧までの期間:震源地に近い益城町では、断水が2週間以上続いたケースもあります。
4. 新潟県中越地震(2004年)
新潟県中越地震では、山間部の水道施設が被害を受け、多くの地域で断水が発生しました。
- 断水期間の例:一部の地域では、断水が1週間以上続きました。また、土砂崩れなどで水道施設がさらに損傷したため、山間部では復旧にさらに時間がかかった地域もあります。
5. 能登半島地震(2007年)
2007年の能登半島地震のときも、断水は広範囲で発生しました。震源地に近い地域では特にインフラが大きな被害を受け、水道の復旧に時間がかかることがありました。石川県では、特に被害の大きかった輪島市や穴水町を中心に、約2万世帯が断水しました。
- 断水期間の例:震災直後から断水が始まり、多くの地域では1週間程度で水道が復旧しました。しかし、山間部などでは復旧がさらに遅れ、2週間以上かかった地域もあります。
- 震災後は自治体が給水車を派遣し、断水中の住民に対応しましたが、日常生活に大きな支障をきたしたため、飲料水やトイレの使用に困った人が多く出ました。
能登半島地震は比較的地方の地震であったため、大都市ほどの水道インフラが整っていない地域も多く、復旧には時間がかかりました。また、地震によって水道管が破裂したり、地滑りなどでインフラがさらに損傷したケースもありました。
断水の一般的な復旧期間
災害の規模や地域のインフラの状態により異なりますが、都市部であれば通常は数日から1週間程度で復旧することが多いです。
ただし、インフラの被害が大きい場合や山間部では、2週間以上、場合によっては1ヶ月以上かかることもあります。
各地での水道の復旧作業には、設備の修理や水源の確保が不可欠で、地震による地盤のズレや道路の損傷などが影響することもあります。
山岳部に住んでいる方
田舎や地方に住んでいる方
地盤が緩いところに住んでいる方
は、特にしっかり備える必要があります。
事例からもわかるように、断水期間は被災地の状況次第で大きく異なります。
断水に向けて、事前にしっかり備えておくことが、災害時の生活を乗り切るために重要です!