災害時、ペットとはぐれてしまったらするべきこと

災害時にはぐれた子犬
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災害時にペットとはぐれてしまった場合、冷静に対応しつつ、ペットを安全に見つけ出すための手順を踏むことが大切です。

ペットが逃げ出してしまうことは、災害時のパニックや混乱の中でよくある状況ですが、迅速かつ計画的な行動がペットと再会するためのカギとなります。

以下、ペットが行方不明になった際の具体的な対応方法を詳しく説明します。

1. すぐに探し始める

ペットとはぐれてしまったことに気づいたら、できるだけ早く探し始めることが重要です。時間が経つと、ペットがさらに遠くに行ってしまう可能性が高まります。周囲を見渡し、ペットが逃げ込めそうな場所を確認しましょう。

  • ペットが隠れそうな場所:ペットはパニックを感じると、人目につかない隠れ場所を探すことがあります。車の下、建物の隅、草むら、倒壊した建物の近くなど、安心できそうな場所を探してみてください。
  • ペットの名前を呼ぶ:落ち着いてペットの名前を呼びながら探すことで、ペットが応答してくれるかもしれません。ペットが安心して戻ってこられるように、優しく呼びかけて探すのがポイントです。(叫ぶような声だと、余計怖がって隠れてしまったり、飼い主の声だと認識できないこともあります。)

2. ペットの情報を整理しておく

もしペットがすぐに見つからなかった場合に備えて、ペットの情報を整理し、すぐに共有できるように準備しておくと良いです。

  • ペットの特徴:ペットの名前、年齢、性別、体の特徴(色や模様、サイズ、首輪の色など)を記録し、他の人に伝えられるようにします。
  • 最新の写真:ペットの最新の写真があると、他の人に見せて協力を仰ぐ際に役立ちます。できればコンビニなどでプリントできる場合は写真をA4サイズなど大きめにプリントします。停電などでプリントできない場合は、スマホのお絵描きアプリなどで描くのも一つの手です。(この際、上手い下手は関係なく、特徴がわかるように描きます。)
  • マイクロチップや迷子札:ペットがマイクロチップを装着している場合は、その番号や登録情報が最新かどうかを確認しておきましょう。迷子札がついていれば、誰かがペットを見つけた際に連絡をもらえる可能性が高くなります。

3. 近隣の避難所やボランティアに連絡する

災害時には、ペットを一時的に保護している避難所やボランティア団体がいる場合があります。ペットを保護しているかどうか確認するために、以下のような手段を取ります。

  • 近隣の避難所や動物病院に連絡:避難所や動物病院、ペット保護団体が、迷子になったペットを一時的に保護していることがよくあります。最寄りの施設に連絡し、ペットが保護されていないか確認してください。
  • 動物愛護団体やボランティア:多くの災害時には、動物愛護団体やボランティアがペットの救助活動を行っています。これらの団体と連携し、ペットが保護されたかどうかを確認しましょう。特に災害後は、地域の動物保護団体のSNSやウェブサイトで情報を確認することができます。

4. 捜索ポスターやSNSで情報を拡散する

ペットが見つからない場合は、捜索ポスターを作成したり、SNSで情報を拡散することで、他の人にも協力を求めることができます。

  • 捜索ポスターの作成:ペットの写真、特徴、飼い主の連絡先を記載したポスターを作成し、避難所や近隣の施設に掲示してもらいます。
  • SNSを活用:FacebookやTwitter、InstagramなどのSNSを使って、ペットの写真と行方不明になった場所を投稿し、周囲に協力を呼びかけます。地域のペットコミュニティや、動物保護団体のアカウントにも情報をシェアしてもらいましょう。

5. 地元のラジオや掲示板を利用する

災害時には、インターネットやスマホの通信が使えない場合もあります。そのような場合、地元のラジオ局や避難所の掲示板を利用することで、ペットの捜索情報を広く伝えることができます。

  • ラジオに捜索依頼を出す:地元のラジオ局に連絡し、ペットが行方不明になっている旨を放送してもらうことで、多くの人に捜索の協力を求めることができます。
  • 避難所の掲示板を使う:避難所には掲示板が設置されていることが多いので、そこでペットの行方不明情報を掲示することが効果的です。

6. 再会のためにペットが戻りやすい環境を整える

ペットが近くにいてもパニック状態で逃げ出すことがあります。ペットが戻ってきやすいように、再会しやすい環境を整えることも重要です。

  • ペットが戻ってくる場所においておく:自宅や避難所の周辺に、ペットの好きな毛布やおもちゃ、食べ物を置いておくことで、ペットがその匂いに引き寄せられ、戻ってくる可能性があります。
  • ペットが落ち着ける場所を確保:ペットが戻ってきた際に、安心して休める場所を用意しておくと、パニックを起こさず落ち着きやすくなります。

7. 長期化する場合には専門家に相談する

ペットが長期間見つからない場合は、専門家に相談することも考えましょう。

  • 動物保護団体やペット探偵:動物保護団体やペット探偵が、捜索を手伝ってくれることもあります。ペット探偵は、特に迷子になったペットの捜索を専門に行っており、捜索範囲を広げたり、独自の捜索手法を用いたりして再会の手助けをしてくれます。
  • 地域の行政に問い合わせ:動物管理センターや行政にペットが収容されていないか確認しましょう。特に、ペットが捕獲された場合、行政機関が管理することもあるため、定期的に確認が必要です。

事例:阪神淡路大震災でのペットの捜索

阪神淡路大震災では、多くのペットが行方不明になりましたが、その中である女性が被災後に自宅に戻ることができ、逃げてしまった愛犬を捜索しました。彼女は、家の周りに愛犬のお気に入りの毛布や食べ物を置いておいたところ、数日後に犬が無事に戻ってきたという事例があります。犬は恐怖で一時的に姿を消していたものの、安心できる匂いに誘われて帰ってきたと考えられます。


まとめ

災害時にペットとはぐれてしまった場合は、パニックにならずに冷静に対処し、すぐに捜索を開始することが大切です。

ペットの特徴や最新情報を整理し、避難所や動物病院に連絡すること、捜索ポスターやSNSを活用して情報を広めること、そしてペットが戻りやすい環境を整えておくことで、再会の可能性が高まります。

また、どうしてもずっと見つからない、という場合には専門家に相談することも考えましょう!

わたしたちについて
株式会社ニコラス
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私たちは災害用トイレセットを開発・販売している会社です。元々は、愛知県の地元の電気屋さんでしたが、現在は自分たちで開発した防臭モコモコ泡スプレー「シューポン」(特許技術)を使って、世の中の悩みを解決する商品作りに励んでいます。困ったことに遭遇した時、困ったままで我慢しない、して欲しくない。 そのために私たち「ニコラス」があります。
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