犬や猫など、ペットと一緒に被災した人々の体験談

ペットと被災
rtn11449@gmail.com

ペットも大事な家族の一員。

この記事では、ペットと一緒に被災した人々の具体的な体験談をいくつか紹介します!

災害時のペット特有の困難や、ペットとの避難生活の実態を学ぶことができます。

1. 東日本大震災の体験談:避難所でのペット同伴生活

東日本大震災(2011年)では、多くの人がペットと一緒に避難生活を送りましたが、ペットを連れて避難することは決して簡単ではありませんでした。

体験談:

ある飼い主は、愛犬と一緒に避難所に避難したものの、避難所ではペットの受け入れに制限がありました。避難所の規則により、ペットは屋内には入れず、屋外のテントで過ごすことになったそうです。夜は寒く、テントでペットを抱いて眠る日々が続きました。食料の配給もペット用のものはなく、飼い主は自分の分の食事を分け与えていたといいます。

避難所では他の避難者とペットの騒音や衛生問題についてのトラブルも発生しましたが、最終的に飼い主たちは協力してペット専用エリアを作り、できる限り快適な避難生活を送ることができました。

教訓: 避難所ではペット専用のエリアや設備が十分でない場合が多く、ペットのための備蓄や、ペットがストレスを感じない環境作りが必要です。また、普段からペットを落ち着かせる方法や避難所でのルールを理解しておくことが大切です。

2. 熊本地震の体験談:車中泊とペットのストレス

2016年の熊本地震では、避難所にペットを連れていけない場合があり、多くの人が車中泊でペットと一緒に避難生活を送りました。

体験談:

猫を飼っている女性は、避難所では猫が受け入れられなかったため、自宅が危険な状況にもかかわらず、自家用車で数日間避難生活を送りました。最初のうちはペットと一緒にいることで安心できましたが、車内での生活は窮屈で、猫もストレスを感じ始め、食欲が落ちるなどの体調不良が見られました。車中泊では十分な水や食料の確保が難しく、さらに暑さや寒さの調節も困難だったため、エアコンの使用で燃料が尽きる心配もありました。

最終的に彼女は、友人に猫を預かってもらって避難所に移ることができましたが、ペットと一緒に避難するための準備の不足を痛感したといいます。

教訓: 車中泊は一時的な避難方法としては有効ですが、長期化するとペットの健康やストレスに影響が出ることがあります。自宅避難(家の中で避難生活を送ること)ができない人は、事前にペットが避難できる場所や、預けられる人を確認しておくことが重要です。

3. 西日本豪雨の体験談:ペットの行方不明

2018年の西日本豪雨では、避難中にペットが行方不明になるケースもありました。

体験談:

ある男性は、豪雨で自宅が浸水し、避難を余儀なくされました。避難する際、彼は猫を連れて逃げようとしましたが、避難の途中で猫がパニックを起こし逃げ出してしまいました。その後、何日も探し続けましたが、豪雨の影響で猫を見つけることができませんでした。

数週間後、彼は偶然近所で猫を見つけることができましたが、猫は痩せ細り、怯えた様子でした。この体験から、彼はペットの避難方法についてもっと事前に準備しておくべきだったと痛感しました。

教訓: 災害時、ペットがパニックを起こすことがあります。普段から避難訓練をしておくこと、キャリーケースやリードを使用して安全に移動できるようにしておくことが重要です。また、万が一ペットが逃げてしまった場合に備え、迷子札マイクロチップの装着も有効です。

4. 東北地方でのペット救助活動

東日本大震災後、一部の動物愛護団体やボランティアが、ペット救助活動を行いました。被災者が避難所に行かなければならず、ペットを自宅に残して避難せざるを得なかったケースも多く、その際に取り残されたペットを救助する活動が行われました。

体験談:

ある夫婦は、自宅が津波により被災し、避難所に避難しましたが、飼い猫を連れて行くことができませんでした。自宅が浸水しているため戻ることもできず、数日間猫の行方が分からない状況が続きました。幸運にも、動物愛護団体が被災地域を巡回し、夫婦の飼い猫を無事に救出することができました。その後、猫は団体のケアを受け、夫婦の元に戻りました。

教訓: 災害時にペットを残して避難しなければならない場合、ペット救助活動やボランティアが役立つことがあります。ペット救助団体の情報を事前に知っておくことや、ペットの居場所を知らせる方法を備えておくことが助けになります。

まとめ

これらの体験談から学べることは、ペットと一緒に避難するための準備が不可欠であるということです。

ペット用の避難グッズを揃えるだけでなく、避難先の確認、ペットのストレスケア、さらにはペットがパニックになった場合の対策も考えておく必要があります。

また、ペットを救助する団体や施設についての情報も災害時に役立つため、事前のリサーチが大切です。

もし可能であれば、「自宅避難」ができる家に引っ越すのも一つの手です。自宅避難ができれば、ペットがいてもいつも通り自宅で過ごすことができるので、飼い主にとってもペットにとってもストレスが少ない生活を送ることができます!

自宅避難については、こちらの記事を参考にどうぞ。↓

わたしたちについて
株式会社ニコラス
株式会社ニコラス
防臭に特化した災害用トイレを開発している会社です!
私たちは災害用トイレセットを開発・販売している会社です。元々は、愛知県の地元の電気屋さんでしたが、現在は自分たちで開発した防臭モコモコ泡スプレー「シューポン」(特許技術)を使って、世の中の悩みを解決する商品作りに励んでいます。困ったことに遭遇した時、困ったままで我慢しない、して欲しくない。 そのために私たち「ニコラス」があります。
記事URLをコピーしました