地震による断水はいつ始まって、いつから復旧する?
地震が起きると、すぐに断水が起きることが多いです。
水が使えなくなると、飲み水やトイレ、シャワー、料理など、日常生活に大きな影響を与えます。
この記事では、地震による断水がいつから始まるのか、そしてどれくらいで復旧するのかをわかりやすく説明します。
断水は「地震直後」に始まることが多い
大きな地震が発生すると、断水は地震直後から始まることがあります。これは、地震の揺れによって水道管が破損したり、浄水場が停止したりするからです。特に、古い水道管が敷設されている地域では、損傷しやすいため、地震後すぐに断水が起こることが考えられます。
例:
- 2011年の東日本大震災では、多くの地域で地震直後から断水が発生し、数週間にわたり水の供給が停止しました。
- 熊本地震でも、多くの家庭で地震直後から水が使えなくなりました。
断水は地震発生後すぐに起こることが多いですが、地域によっては数時間後に始まることもあります。
地震を感じたらすぐに水の確保を!
大きな揺れを感じたら、水の確保は最優先事項です!とにかく急ぎましょう!
地震の揺れが収まったらすぐに、浴槽やバケツに水をためると良いです。断水になる前にできるだけ多くの水を確保しておきましょう。
復旧は地域によって異なる
断水の復旧時間は地域や地震の規模によって異なります。都市部では、インフラが比較的新しく、復旧が早い場合もありますが、大規模な地震や地方の地域では、復旧までに数日から数週間かかることもあります。水道管の修理や浄水場の再稼働には時間がかかるため、すぐに元に戻るとは限りません。
目安となる復旧時間:
- 小規模な地震の場合:1日〜3日程度で復旧することが多いです。
- 大規模な地震の場合:1週間〜1ヶ月以上かかることもあります。
例:
- 阪神・淡路大震災(1995年)では、断水は広範囲に及び、完全な復旧には約3か月かかった地域もありました。
- 東日本大震災(2011年)では、地震と津波の影響で多くの地域が断水し、場所によっては1か月以上も水が出ない状態が続きました。
復旧の早さは、水道管や施設の損傷の程度、修理の難易度、道路状況などによって決まります。また、都会の方が復旧が早いことが多く、地方の山間部では時間がかかることもあります。
突然の断水に備えよう
断水がいつ始まるか、いつ終わるかが予測できないので、日頃から備えておくことがとても大事です。
- 飲み水を備蓄する:
1人1日あたり3リットルの水を、少なくとも3日分は備えておきましょう。家族全員分を計算しておくと良いですね。別記事『災害に備えて、飲み水はどれくらい用意すればいい?』も参考にどうぞ。 - 生活用水も確保する:
飲み水以外に、手洗いやトイレ用の水も必要です。浴槽に水をためておくのも一つの手です。 - 断水が続いた時の対策を考える:
近所の給水所や、どこで水をもらえるかを確認しておくと安心です。地域によっては、地震発生後に給水車が来ることもあるので、その確認も重要です。 - 災害用トイレセットを備える:
水がなくても衛生的に用を足して処理できる「災害用トイレセット」は、一つあるととても便利です!貴重な水を「トイレの水を流す」ことに使わないで済むだけでも、大きな意味があります!
まとめ
地震による断水は、地震の規模や状況によってすぐに始まることもあれば、数時間後に起こることもあります。
復旧には早ければ数日、長いと数週間かかることもあります。
断水に備えて、水の備蓄や対策をしておくことが、非常時の生活を少しでも楽にしてくれますよ。